乾燥肌の原因と対策について

北中山皮膚科医院 酉抜 和喜夫

冬になると皮膚がカサカサする人が多くなります。今回は乾燥肌(ドライスキン)について考えてみましょう。

<原因>
皮膚最表層〈角質層)に含まれる水分量が減少したために皮膚が乾燥した状態。角質層の水分量は、発汗や外気に影響されるため 冬期・過暖房で生じやすくなります。また、この角層水分量は皮脂や角質細胞間脂質により保持されるので、これら保湿成分が減少する老人や、入浴時の過度の洗浄、長時間入浴などでもドライスキンになりやすくなります。さらにドライスキンでは、かゆみの知覚神経が過敏になるため、かゆみが生じやすくなります。そのため、ひっかくことにより湿疹化することもあります。 

<対策>
(1)乾燥環境の是正;室内に加湿器を用意し、適度な湿度を保つ。電気毛布は控え目に。
(2)入浴時には、石鹸を過度に使わないこと。こすり過ぎて皮膚の脱脂をしないこと。熱いお湯に長く入らないこと。保湿入浴剤(バスキーナなど)を使用するのもよいでしょう。
(3)下着;木綿製の柔らかい肌着を使用。
(4)食事;かゆみを増すアルコール・香辛料の強い料理は控え目に。
(5)治療;皮膚の乾燥を防ぐ保湿剤(ワセリン・尿素軟膏・コラージュデルムなど)を、入浴後に外用。かゆみが強ければかゆみ止めの内服も有効です。湿疹性病変がある場合は、ステロイド外用剤で治療します。

以上の対応により、ひどいかゆみで悩まされることなく冬を過ごせると思います。
                   


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